本学と山口宇部農業協同組合(以下、JA山口宇部)は、1年前(平成25年6月)から産学協同の協定を締結しています。
写真は調印式の様子です。
趣旨は、JA山口宇部が実施している「訪問給食サービス」について、利用者のニーズに考慮した食生活の充実および食文化の見直しについて提案するものです。そのためには、両者が有する知的・物質的・経験的資源を活用して実現のために努力し、このことにより本学の教育研究の向上とJA山口の事業の改善に寄与するというものです。
実際には、「訪問給食サービス」(以下、配食サービス)における献立の提案を実施しています。
JA山口宇部の配食サービスは、JA周南に所属する栄養士が献立立案し(以下、基本献立)、県内各地域JAに配布されています。
この基本献立に地域性(特産品、郷土料理)やバリエーションを重視した料理を盛り込み、本学独自のアレンジ献立として提案します。
さらに、毎月1回は学生が作成したメッセージカードを食事に添えて配布し、利用者さんとのコミュニケーションを図ることを目指します。
メッセージカードを添えた7月献立の実施例を紹介します。
7月7日(月) 七夕行事食
赤字はアレンジした箇所です。
主食:ごはん ⇒枝豆を散らす
主菜:鶏肉のマーマレード煮
副菜:ひじきの煮物 ⇒冬瓜のかにあんかけ
きんぴらごぼう ⇒ごま豆腐 *牛乳を使ったごま豆腐(JAレシピ)
きゅうり酢の物 ⇒ちしゃなます(山口県郷土料理)
汁物:天の川汁 ⇒オクラ(星型)を加える
果物:黄桃 ⇒スイカ
*写真は保温食器に盛付けたものです
配食サービスは、バランスのよい食事を定期的に届けることで、高齢者の健康づくりを食生活の側面からサポートすることができます。
高齢社会の現在、高齢者が住み慣れた地域で健康かつ安心して暮らすためのお手伝いをさせていただくことは、本学としても大変やりがいのあることです。
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