「私は近頃になって気がついた。耳から教えられているときには弟子は動かない。人生に立ち向かうとき、弟子の心をゆさぶるものは師の言葉でなくて、師自らが人生に立ち向かう姿勢だったのである。それに気がついた私は、あらためて良い師にめぐり逢った私の幸せをかみしめている。」 (『香川昌子伝』の著者、上田芳江氏)