〜条件分岐〜

 PHPのスクリプトは、上から下への流れで処理されていきます。しかし、さまざまな条件に応じて、その流れを部分的に変更したい場合の時は、「条件分岐」あるいは「流れ(フロー)制御」と呼びます。これらはPHPに限らず、プログラミングでは必ず使われる重要な文法です。ここでは、「ある条件に当てはまる時だけ、ある処理をしたい」、「条件によって処理内容を切り替えたい」と言った場合の、スクリプト記述法について説明します。


〜1行のif文〜

 条件分岐の構文のうち、もっとも基本的なものがif文です。その単語からも想像できるように、「もし〜なら・・・・をする」という分岐処理を行います。

    ・1行のif文
     if(条件式)命令文;<条件式が真のとき、命令が実行されます>


次のプログラムでは、if文を使って現在の時刻が12時より前か否かを判断し、「もし12時前なら「は『おはようございます!』と出力する」という処理を行っています。

<?php

//現在日時の"時"を取得します
$hour = date("H");
print $hour."時";
print "<BR>";
//12時前ならあいさつを表示
if($hour < 12) print "おはようございます!<BR>";
print "if文のテスト";

?>
〜実行結果〜

  与えられた条件式が成立することを真、条件式が成立しないことを偽といいます。上記のリストで使われているdata関数は、タイムスタンプから指定されたフォーマットで日時や時間を表す文字列を取り出します。ここでは24時間表示の時間を取り出して、それを変数$hourに代入しています。
  次の画面はそれぞれ、12時以前と12時以降に上記のリストを実行したときのものです。12時以前のときのみ「おはようございます!」と表示されることがわかります。