★オリジナル関数を作る


　PHPに最初から用意されている関数を使うだけでなく、自分でオリジナルの関数を作ることもできます。もち
ろん、そのオリジナル関数の中で、PHPの基本関数を使うこともできます。
　しばしば使う汎用的な一連の処理は、オリジナル関数として1ヶ所にまとめておくことにより、スクリプト全体が
シンプルになります。また、その関数内のスクリプトを修正するだけで、それを呼び出す多くの箇所の処理も修正
されますので、メンテナンス性も向上します。

例)「2つの数値の平均を算出する」関数を作ってみます。
　T．まず、一般的なスプリクトとして、引数の代わりに仮の変数を使って記述します。

<?php

　$value1 = "21";
　$value2 = "14";
　$average = ($value1 + $value2) / 2;
　print $average;

?>

　U．変数$value1と$value2の値をいろいろ教えて、この処理が正しく行われるかを十分テストします。

　V．この一連の処理を関数化します。下記のような構文にすることで関数化ができます。

　☆関数化の構文
　　function 関数名(引数,引数,引数・・・){
　　　命令文;
　　　・・・・・・
　　　・・・・・・
　　　return 変数または値; ←「return」の次に関数化するとこうなります
　　}
　

　上記の構文に合わせて、平均算出スクリプトを関数化するとこうなります。

<?php
function average($value1,$value2){
　$average = ($value1 + $value2)/2
　return $average;
}

?>

　W．この関数のスクリプトを、この関数を呼び出して利用するスクリプトの先頭に追記します。

setumei
　この関数を呼び出すスクリプトの先頭に追記
<?php

　function average($value,$value2){
　　$average = ($value1 + $value2)/2
　　return $average;
　}
　print average(30,10) . "<br>";
　print average(25,15) . "<br>";
　print average(3,　2) . "<br>";
　print average(10,20) . "<br>";
　print average(25,35) . "<br>";
＊プログラムのどこからでも、何度でも呼び出すことができます

?>

　Y．最後に呼び出し側の引数をいくつか変えて、最終的な動作確認を行います。

実行結果