PHPとは?


 PHPとはスクリプト言語呼ばれるものの一種です。Visual C++やVisualBasicなどのコンパイル言語とは仕組みが異なります。
 コンパイル言語ではソースコードをいきなり実行するのではなく、ソースファイルをもとにexeファイル(Windous上で直接実行できるファイル)を生成し、ユーザはそのexeファイルを実行します。これに対して、スクリプト言語では実行時にソースコードを1行ずつ解釈しながら処理します。
 WebにおけるPHPでは、クライアント(つまりWebブラウザ)から要求があったときPHPファイルを読み込み、それをPHPのエンジンが解釈して実行し、最終的にはWebサーバからWebブラウザへとHTMLで送信されます。JavaScriptやVBScriptの処理はWebブラウザ側で行われますが、PHPはWebサーバ側で実行されるという点が大きな違いです。
 この方式でおなじみのCGIや、MicrosoftのASPと似ています。スクリプトがサーバ側で実行されることによって、ただ「静的」なファイルを送るだけのHTMLでは実現できない、毎回中身が変わる「動的」なWebページを作ることができるのです。
「PHPはシンプルなプログラミング言語だから、大したことはできないのではないか?」と思われる方もいるかもしれません。ですが、PHPはプロフェッショナルのWebプログラマにとっても十分実用になる機能を持っています。
 さらに、画像ファイルの動的な作成、PDFファイルの生成、Flashムービーの作成、XMLへのアクセスや作成、メールの送信、サーバ上のファイル管理など、およそサーバ側の処理としてやりたいことはPHPで実現可能です。実際にはより高度なテクニックを使ったり、拡張モジュールを使ったりする必要がありますが、基本的にPHPで実現できるということは事実です。

PHPの基本的な記述法


 PHPの大きな特徴は、HTMLの中に自身のスクリプトを埋め込むことができる点です。しかし、単にHTMLと同様に書いたのでは、どこがHTMLでどこがPHPなのか、どの部分をPHPとして処理すればよいのか判別できません。そこで「ここからここまでがPHPのスクリプトですよ」という具合に、PHPのスクリプトの範囲を宣言する必要があります。
 PHPのスクリプトの範囲を宣言するには、PHPのスクリプトの前後を「」で囲みます。スクリプトが複数行に渡っているときは、それらの行全体を「」で囲みます。また、PHPの1つの命令の終わりを知らせるために、各行の最後に「;」(セミコロン)とつけます(構文によっては例外もあります)。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC '-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN'>
<html>
<HEAD>
<META http-equiv='Content-Type' content='text/html; charset=Shift_JIS'>
<META http-equiv='Content-Style-Type' content='text/css'>
<TITLE></TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<?php
print "PHPの世界へようこそ!";
print "<BR><BR>";
print "今日は".date("Y年m月d日")."です";
?>
</BODY>
</HTML>

この場合の実行例はこのようになります